毎日記念日 1
●皆様お元気ですか? ●The Book of 101 Booksに選ばれた101冊から紹介してゆきます ●右のLinks→The Book of 101 Booksから其々の本に行けます ●画像をクリックすると大きい画像になります
2/04/2006
1985: Rich and Poor
Phorographs by Jim Goldberg
Random House 1985年
http://www.magnumphotos.com/c/htm/FramerT_MAG.aspx?Stat=Portfolio_DocThumb&V=CDocT&E=2K7O3RB0TS0F&DT=ALB
1970: East 100th Street
Photographs by Bruce Davidson
Harvard University Press 1970年初版 - Out of Print
1963年全米芸術基金(The National Endowment for the Arts)から写真家としてはじめて助成金が贈られ 「East 100th Street (東100番街)」 の写真を撮り始めました
East 100th St. はセントラルパークの東側にある スペイン語を話す低所得者の街で Spanish Harlem (スパニッシュハーレム) と呼ばれています 125丁目を中心とする ブラックハーレム より 地域色がとても強く白人にはとても危険な場所です
そこへ2年間 毎日毎日蛇腹式大型カメラと三脚を担ぎ通ってくるデビットソンをスパニッシュハーレムの人々に受け入れられていきました
被写体との強い信頼関係を感じる写真からは カメラマンと被写体の両方からの率直さが強く伝わるとともに アメリカ社会のひずみに対する強いメッセージが示されています
1970年MoMAで「East 100th Street」展が開催 この写真集が出版され 記録写真の歴史に残る評価を受けてます 長い間絶版でしたので古書市場では 入手しにくい高価な1冊でした
St Anns Press
2003年出版 HardCover - Out of Print
1971年版に新たに25枚の写真が追加され再版されました
再版のNewsはどんな写真集でも嬉しい私ですが
この本の再版のNewsは特別嬉しいことでした
残念ながら 日本国内ではもう絶版みたいでが
入手できますよ ご希望の方はComments ください
● East 100th Street の本の中が見れます-1
● East 100th Street の本の中が見れます-2
● East 100th Street の写真がみれます
2/03/2006
2/01/2006
1990: Allen Ginsberg Photographs
Photogrsphs by Allen Ginsberg
Twelvetrees Press 1990年 5000 First edition - Out of Print
Twelvetrees Press 1991年 Second edition - In Print Go buy! Amazon.co.jp
Allen Ginsberg の初めての写真集です
1950年代の America のカウンターカルチャー "Beat Generation" の 主役たち Jack Kerouac ・ William Burroughs ・ Robert Frank などが登場する スナップショットの数々は 彼の交友関係だけじゃなく Beat の時代が見えてくる
写真集出版のさい Allen Ginsberg は掲載作品それぞれに 自筆の詩とも散文とも言えるコメントを書添え 詩人 Allen Ginsberg ならではの作品になっています
(この写真集を入手後 Jack Kerouac の写真に Allen Ginsberg が1957年に住んでいたアパートの住所が書いてあり あまり治安の良くない NewYork の Street を歩いたのを思い出します)
Ginsberg は1953年 Kodak Retina camera を手にいれ Neal Cassady(Jack Kerouac "On the Road" の主人公) Lawrence Ferlinghetti (City Lights Bookshop in San Francisco経営者-City Lights は Allen Ginsberg Hole の最初の出版・朗読会を開催した Beat Generation の出版物のメッカとなり現在も営業) など身近な友人知人を撮り始めた
だが1960年代中 Ginsberg は写真を撮らなくなります
再び camera を手にしたのは1984年 Robert Frank から Polaroid 195 camera を借り 撮り始めます
その後 Berenice Abbott の『大きなフォーマットで撮りなさい』 との助言で使い始めた Rolliflex camera を亡くなるまで愛用したそうです
70年代の中断をはさんでの 写真の違いが年齢や フォーマットの違いもあるのでしょうが
Abbott に『バタバタとスナップショットを撮るじゃない もうじっくり構えて撮りなさい』との言われたことを そのまま受け入れ撮影しているのが印象的です
この写真集の謝辞の中に Berenice Abbott に【 Berenice Abbott's offhand directions 】とあります
1/31/2006
1/30/2006
1972: Diane Arbus
: An Aperture Monographs
Photographs by Diane Arbus
Aperture 1972年-1st.Print Hard & Softcover - In print
● Aperture社のHPです 6枚写真が見れます
Diane Arbus は生存中写真集を出版することを許可しませんでしたので 亡くなった後 娘のDoon Arbus とアートデザイナーの Marvin Israel の編集で1972年に Aperture 社より出版されました
この写真集は表紙 レイアウトがそのまま何度も版を重ねている数少ない写真集です(あとは たぶん The Family of Man かな)
この写真集の出版後 1984年:Magazine Work 1995年:Untitled の2冊が出版されただけでしたが
2003年秋に San Francisco Museum of Modern Art で Diane Arbus Revelations が The Mount Holyoke College Art Museum で Diane Arbus: Family Albums と写真展が開催されそれぞれ同名の写真集が出版されました
この写真集と出会った時のことは 今でも強く記憶に残っています
30年くらい前 丸善で表紙の奇妙さに 手に取りページを何枚か開きました なんだか息苦しく 呼吸が早くなった気がして 本を閉じそのまま 購入しました 家の戻って ゆっくり中を見ても 本の最後まで通して見ることが出来ませんでした
皆さんに ぜひ一度 見て欲しい写真集です