1971: センチメンタルな旅
Photographs by
荒木経惟 1971年
自費出版 - 絶版
荒木経惟は19971年7月 青木洋子と 青学会館で結婚式を挙げた(披露宴で新婦のヌードがスライドで写し出され 大騒ぎになったそうです)後 京都・柳川・長崎に新婚旅行に出かけました その間の写真108枚がセンチメンタルな旅となって1000部出版されました表紙の手書き文は 洋子さんが書いたそうです
1ページ目には浅葱色の紙に 左手で書いた「もう我慢できません。」で始まる文がつけられています これが有名な荒木さんの【私写真宣言】と言われているもので後の荒木経惟の原型になっていると 写真評論家の飯沢耕太郎さんは著書 荒木! で語っています
この結婚から 洋子さんは荒木さんにとって 一番近距離にいる自身の写真を表現する最大の被写体でした
1990年夏洋子さんは子宮癌が見つかり 入退院を繰り返しますが翌年1月27日に亡くなりました
センチメンタルな旅からの21枚と1990年初夏から洋子さんが亡くなるまででの91枚からなる冬の旅で
センチメンタルな旅・冬の旅 が1991年新潮社から出版されました
この年の開催された センチメンタルな旅・冬の旅 の写真展をみました
柳川の川下りの舟の中でまるで胎児のようにまるまって眠っている洋子さんの畳大の写真の前では がまんしていた涙が流れだしすっかり写真を見終わっても止まることがあこの写真集を見るたび気がつかずに 涙がうかびます 冬の旅の1枚1枚からほとばしる 静かな どうしようもない悲しさ がストレートに伝わってきてしまうからでしょう
1952: La France de Profil
Phographs by Paul Strand
La guilde du Livre Lausanne 1952年 Hardcover - Out of Print
ポール・ストランド (Paul Strand) はNweYork の Ethical Culture School に通っていた時 そこの生物の教師だった ルイス・ハイン (Lewis Hine) の課外授業で アルフレッド・スティーグリッツ (Alfred Stieglitz) 主催の ギャラリー291 を訪れ 《写真こそ生涯をかける仕事だ》と決心します (写真術:21人の巨匠より)
数年後 ストランドの持ちこんだ写真心動かされたスティーグリッツは1916年ギャラリー291で写真展を開催するとともに 雑誌カメラワーク (Camera Work) に取り上げました 1917年6月の最終号 (Camra Work XLIX Numer:L) はストランドの特集号です
Strand は1921年頃から記録映画作家としても活躍しましたが レッドパージ(マッカシー旋風) に巻きこまれ 左翼主義映画作家 とみられ 1950年フランスに移住しました 【My Blog 】
この写真集はその頃のフランスの田舎イプリーヌを撮った写真集です
写真に添えられた詩人クロード・ロワ (Claude Roy) の文が グラフック アートみたいで楽しいです
ぜひ本の中をみてください 本の中がすこし見れます Go!bibliophoto
長い間絶版でしたが 再版されました
Aperture 1999年/2001年 Hardcover - In Print